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浅 草 橋 (あさくさ ばし)
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浅草橋は、中央区日本橋馬喰町2丁目と台東区浅草1丁目との間で、国道6号(江戸通り)を渡す橋である。
江戸の頃、神田川の付替えが完了すると、奥州街道の出入口となる浅草橋御門が置かれ、浅草橋が架けられた。創架の時期は明らかでないが、寛永9年(1632年)作成と推定されている、最古の江戸都市図「武州豊嶋郡江戸庄図」(通称、寛永江戸図)にはすでにその名がある。
常磐橋とこの橋を結ぶ道路は、本町通りと呼ばれ、江戸の東西方向の都市軸をなしていた。以降、交通の要衝を占める橋梁として、明治7年に城郭門の撤去に伴い石造アーチ橋(橋長17間、幅員6間、肥後の石工による)が、明治16年にはボウストリングトラス(橋長26.1m、幅員9.6m)が、明治31年には我国最初の鋼2−ヒンジアーチ(橋長13間半、幅員8間)が架けられている。
現在の橋は、震災復興事業による復興橋梁である。橋梁本体、親柱や橋灯などの付属物を見ると、他の旧郭門橋と比較して非常に簡素な造りとなっている。明治以降、神田川筋の交通拠点は、上流の万世橋付近に移ったためと思われる。
- 橋梁形式 鋼2−ヒンジアーチ橋
- 橋 長 35.8m
- 幅 員 33.0m
- 架設年次 昭和5年1月(復興局)
- 建設機関 復興局
- 管理機関 国土交通省
- 最 寄 駅 地下鉄浅草線東日本橋駅
JR総武本線馬喰町駅/総武線浅草橋駅
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