ver.001202

雉   橋 (きじ ばし)

/Photo Galleryへ/

kiji_bashi bridge

  雉橋は、千代田区一ツ橋1、2丁目間で、千代田区道を渡す橋である。

  江戸の頃、江戸城廓内と市街とを結ぶ雉橋御門の廓門橋として架けられた。その創架は明らかでないが、慶長江戸図にはすでに名があるので、江戸開府の頃と推定される。橋名は、橋詰近くに、唐国の使節を饗応するため、雉や鶏の囲い地を置いたとの説がある。

  明治6年(1873年)に櫓門が撤去され、橋だけとなった。明治36年(1903年)鉄橋に改架している。

  現在の橋は、震災復興事業による復興橋梁である。川筋の中で最大のスパンを誇っている。

  首都高速道路が川筋からずれているため、橋上は明るく広々としている。このため、巨大な親柱を置いた意図が明らかになっている。かつては、ボリュウムのある高欄と一体となって、橋の存在を明確にしていたのであろう。しかし現在は、高欄の形が弱々しく、この意図は達成されていない。

  周辺は、竹橋のオフィス街である。歩道舗装、横断抑止柵、高欄など、これに見合った維持管理が望まれる。
  • 橋梁形式   鋼アーチ橋
  • 橋  長   34.40m
  • 幅  員   27.30m
  • 架設年次   大正14年10月
  • 建設機関   復興局
  • 管理機関   千代田区
  • 最 寄 駅   地下鉄東西線竹橋駅           三田線神保町駅