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霊  岸 橋 (れいがん ばし)

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 reigan bridge

  霊岸橋は、中央区日本橋茅場町1丁目と新川1丁目との間で、都道10号線(永代通り)を渡す橋である。

  この橋の創架は、明らかでない。天保13年(1842年)の記録では、長17間・幅3間とある。橋名は、この地域がかつて霊岸島と呼ばれていたことによる。

  霊岸島のあたりは、隅田川河口部の広大な湿地帯であったが、寛永元年(1624)、江戸の高僧・雄誉霊巌上人が霊巌寺を創建することにより埋立開発が始まる。寛永11年(1635)には、越前福井藩・松平家が2万坪に及ぶな浜屋敷を拝領している。
  後に、主として酒を扱う河岸として発展し、櫛の歯型に掘り込まれた多数の入堀に倉庫群が軒を連ねていた。周辺には、豊海橋、湊橋、高橋など江戸湊にちなむ橋名が見られる。

  昭和5年5月、震災復興事業により、橋長41.3m・幅員33.0mの4径間の鉄筋コンクリート連続桁橋が架けられた。現在の橋は、この鉄筋コンクリート桁橋が老朽化したために架替たものである。

  なお、霊岸島に関連する事項として、A.P(arakawa peil)の水準基標となる霊岸島水位観測所が亀島川河口部にある。
  • 橋梁形式   単純鋼床版箱桁橋
  • 橋  長   53.00m
  • 幅  員   33.80m
  • 架設年次   昭和60年3月
  • 建設機関   東京都
  • 管理機関   東京都
  • 最 寄 駅   地下鉄日比谷線/東西線茅場町駅        JR京葉線八丁堀駅